繰り返し体験する達成感と挫折感
  集中力と忍耐力が養われる 

 そろばん学習では、時間を決めて問題を解いていきます。問題によって3分、5分、10分と時間は違い
 ますが、その間は全部の神経を集中させます。「やめ」の合図でそろばんから離れると、ほっと一息して
 リラックス。この「集中」と「弛緩」を繰り返すことで集中力が養われます。がんばるべき時はがんばると
 いうメリハリのついた生活態度も学べます。

 また、そろばん学習は小さい挫折と小さい達成感の繰り返し。たとえば、10けたの計算が10問あれば、
 それを計算するのに指は約300回動かすことになりますが、299回正しく動かしていても、1回だけ間
 違ったら×で、最初からやり直しです。全力でやった結果に×をもらう。小さな挫折です。でも、やり直し
 て次に○をもらう。小さな達成感です。検定に落ちて悔しい思いをして、また自分で練習をやっていく。
 そんなことを繰り返して忍耐力が育つ。そろばん学習の成果です。

 級や段がはっきりあって、自分の力が目に見える形で評価されるのも、自身を鍛える拠り所になります。
 ×をもらってもへこたれず、自分のありのままを受け入れ精神的に成長していくのもそろばんの魅力。
 計算力が身につくのはむしろオマケかもしれません。